住生活の不快の原因は温度、湿度の管理~採暖→局所暖房→全館暖房~

住生活の不快の原因は温度、湿度の管理

住生活を考えるとき、まず温度と湿度の管理が重要です。なぜなら、不快の原因は温度と湿度の管理にあるからです。
夏は暑くて湿度が高い・・・・・・、逆に冬は寒くてぱりぱり乾燥している・・・・・・。
このまったく異なる気象条件に対し日本の住建築は対処し発達していきました。

採暖の時代~暖冷房器具がなかった時代

まだクーラーやストーブの無かった時代は「風通し」を第一に作られていました。
風通しが良ければ夏でも涼しさが抜けてくれ、湿度も家にこもらず快適な生活ができる。
ただ冬は暖房器具が未発達のため部屋全体の温度、湿度を管理することができず、家の作りというよりも、体を動かすか、十二単(ひとえ)のように厚着をするなど、生活スタイルを環境にあわせることで対応していたそうです。

局所暖房の時代

時代は移り、戦後日本も高度成長を始めます。欧米から技術もどんどん入ってくるようになり、ストーブやクーラーといった暖冷房器具があらわれるようになりました。夏はクーラーで涼しく、冬はストーブで暖かくと部屋全体の温度、湿度を機械的に管理できるようになり、昔のように厚着や体を動かすようなことはなくなりましたが、一つだけ抜け落ちていたものがありました。

全館暖房の時代

それが部屋と部屋との温度、湿度管理です。
部屋の中では暖かくても廊下に出ると「うぅ~寒い」となったり、廊下やキッチンから入ってくる冷気や湿度が部屋に入ってきて、暖冷器具を消すと、すぐ不快になってしまう・・・。
これからの住宅は、こうした部屋間の温度差をできるだけ小さくできる全館暖冷房の住宅になりつつあります。

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追記

更新日:2014年6月6日

トステム株式会社発行「これからの住まい快適読本(スーパーウォール工法(軸組)のすべて)」P20~P23「第3章:これまでの住宅の不快さの原因」参照。